介護職というと、低賃金、体力面の心配など継続する上での不安がまず浮かぶ人もいるでしょう。介護現場では、人手不足が続いているという現状があります。高齢化が進む現代において必要不可欠な仕事ではありますが、人対人という「サービス」が商品であるということの負担は否めません。介護職における安定とは一体何なのでしょうか。介護とは、高齢者だけを対象とするものではありません。医学の発展と共に科学的に解決し得る病は年々増え、障害が原因であったり薬の服用での解決や、病を足枷と捉えない雇用の柔軟性など、支援が必要な人でも健常者と同じフィールドで活躍できるような仕組み作りが進んでいます。介護士は、そういった人の支援をする重要な役割です。介護福祉士をはじめとした専門知識を必要とする国家資格もありますが、研修を受ければ未経験でも参入でき、必ずしも一定条件下に限られた業種ではないといえます。

高齢化社会が進む現代において介護の現場は様変わりしていきますが、終活という言葉が一般的になりつつある昨今、最後まで元気に過ごしたいという人生の多様性が認識されてきたという表れでもあります。介護、介助とは、必要とする人の人生を豊かにするためのサポートであり、その一人の仕事が多数の人の生活を豊かにしていくこと。各々が抱えていた悩みを他者に話せる環境を作ることで、要介護者も自身の生活に自信を持つことができるでしょう。これから先も要介護者が増加するのであれば、当然サポートの需要は増えていきます。不慮の事故など、生活への支障は決して他人事ではありません。直接的にサポートできる仕事は数少なく、人とのコミュニケーションが仕事のモチベーションに繋がるという人にはおすすめの仕事ではないでしょうか。